登高
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烟は沈み水咽ぶ
五城樓下の夕まぐれ
高きに登り佇めば
遠く悲雷の響あり
心の空に吹き通ふ
風の恨に誘はれて
色こそ悼め夕雲の
嶺に歸るもなつかしや。
十年は夢かまぼろしか
時の流は絶えねども
レーズの水は世に湧かず
むかしの思忘られで
今はたこゝにわれ一人
夕日の前に佇めば
染むとも見えぬ秋の色に
山々高し水遠し。
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