鷲
本文の表示
紫にほふ横雲の
露や染めけむ花すみれ
花に戯るゝ蜂蝶の
戀か恨かうつゝ世の
はかなき春をよそにして
大空のぼる鷲一羽
あらしは寒し道さびし。
春の姿はたへなれど
花の薫りはにほへれど
其春よりも美はしく
其花よりもかんばしき
雲井のをちをめざしつゝ
大空高く鷲一羽
あらしはきびし道かたし。
背には無限の天を負ひ
緑雲はねにつんざきて
飛び行くはてはいづくぞや
望のあした持ち來る
高き薫りのあとゝめて
大空めぐる鷲一羽
あらしはつらし道すごし。
嗚呼コーカサス峯高く
千重の叢雲むらだちて
下界のひゞきやむところ
天上の火を奪ひ來し
彼のたぐひか青ぐもの
大空翔くる鷲一羽
あらしははげし道遠し。
ログインすると、お気に入り登録や選集への追加ができます。
ログインすると、この作品に自分だけに見えるメモを残せます。
鷲の談話
疑問や連想、ちょっとした読み方などを気軽に話せます。
まだ投稿はありません。
鷲に寄せられた作品
詩から生まれた翻案・イラストや、朗読・解説などの関連リンクを持ち寄れます。
まだ投稿はありません。
批評・感想 0
作品の表現や構成を検討し、根拠を示しながら評価・講評する場所です。
まだ批評・講評はありません。
ログインすると批評・講評を書けます。