冬の日暮(十一月)

福士幸次郎

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吹きわたる風はとどまらず 黒いたそがれの町外れに ガスはほとつき出す かわいた郊外の芝原に霧はながれはじめ とある一軒家の二階からは ぼろんぼろんとピアノの音色がをどりだす 路にしみる日暮がたの寒むさよ 身にしみるピアノの音色よ 私はそろそろ黒い林の多い 冬の旅仕度を思ひ始めた

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