冬(九月二十五日)
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かざりない生活の
町の街燈――
微笑しながら涙をふいて町の街燈
降りそそぐ柳の霙は
絶間なく甃石に咳けり
行交ふ人影は下に降りこめられて
暮れてゆく一と筋の水のひかり
とある街燈の油壺には灰色な波の
薄明かり……
斯うしてつぶやく夜が來た
薄ら寒い壁の感觸に
油の焔は河口のガス燈のやうに
降りそそぐ柳の霙は
河口の波にふるへる
薄ガラスの家守の腹は
銀の陰影に吸ひついてゐる
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