窓から(十一月)

福士幸次郎

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死ぬるを忘れた青い鳥の羽 軟い光はガラス窓を廻り 閃く林の黄色い日 落した直覺の跡を微笑み 机の香ひを嗅いで、輕く打つ時 羽擦り合せる樹の上の鳥! 歡喜のさとさで漁るに速い 其の嘴を逸し給へ 貪婪な睡眠者の樹身の蟲! 温く軟い冬眠の歌 空から落ちた神話の巨人も 此の軟い歡喜を見たらうか 廻れ、廻れ、羽蟲の群 透明な羽の香ふままに…… 古い花にも似て空氣の光るのを 小歌をあげて烟の立行くままに

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