青空に飛び行く

萩原朔太郎

タグを編集・提案

作品の主題・モチーフなど、対象に固有の情報を登録してください。年代・形式・表記・文学運動などの共通分類は登録できません。会員タグの追加と、正式タグの削除は、5人の支持で自動反映されます。

ログインするとタグの追加・削除を提案できます。

かれは感情に飢ゑてゐる。 かれは風に帆をあげて行く舟のやうなものだ かれを追ひかけるな かれにちかづいて媚をおくるな かれを走らしめろ 遠く白い浪のしぶきの上にまで。 ああ かれのかへつてゆくところに健康がある。 まつ白な 大きな幸福の寢床がある。 私をはなれて住むときには かれにはなんの煩らひがあらう! 私は私でここに止つてゐよう まづしい女の子のやうに 海岸に出で貝でも拾つてゐよう ねぢくれた松の木の幹でも眺めてゐよう さうして灰色の砂丘に坐つてゐると 私は私のちひさな幸福に涙がながれる。 ああ かれをして遠く遠く沖の白浪の上にかへらしめろ かれにはかれの幸福がある。 ああかくして、一羽の鳥は青空に飛び行くなり。

ログインすると、この作品に自分だけに見えるメモを残せます。

批評・感想 0

作品の表現や構成を検討し、根拠を示しながら評価・講評する場所です。

まだ批評・講評はありません。

青空に飛び行くの談話

疑問や連想、ちょっとした読み方などを気軽に話せます。

まだ投稿はありません。

話題を投稿する

青空に飛び行くに寄せられた作品

詩から生まれた翻案・イラストや、朗読・解説などの関連リンクを持ち寄れます。

まだ投稿はありません。

この詩に作品を寄せる