春晝

萩原朔太郎

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うぐひすは 金屬をもてつくられし そは畔の暗きに鳴き 菫は病鬱の醫者のやうに 野に遠く手に劇藥の 鞄をさげて訪づれくる。 ああすべて惱ましき光の中に 桃の笑みてふくらむ 情慾の一時にやぶれて どくどくと流れ出でたり。

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