まづしき展望

萩原朔太郎

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まづしき田舍に行きしが かわける馬秣を積みたり 雜草の道に生えて 道に蠅のむらがり くるしき埃のにほひを感ず。 ひねもす疲れて畔に居しに 君はきやしやなる洋傘の先もて 死にたる蛙を畔に指せり。 げにけふの思ひは惱みに暗く そはおもたく沼地に渇きて苦痛なり いづこに空虚のみつべきありや 風なき野道に遊戲をすてよ われらの生活は失踪せり。

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