利根の松原

萩原朔太郎

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日曜日の晝 わが愉快なる諧謔は草にあふれたり。 芽はまだ萌えざれども 少年の情緒は赤く木の間を焚き 友等みな異性のあたたかき腕をおもへるなり。 ああこの追憶の古き林にきて ひとり蒼天の高きに眺め入らんとす いづこぞ憂愁ににたるものきて ひそかにわれの背中を觸れゆく日かな。 いま風景は秋晩くすでに枯れたり われは燒石を口にあてて しきりにこの熱する 唾のごときものをのまんとす。

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