新年

萩原朔太郎

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新年來り 門松は白く光れり。 道路みな霜に凍りて 冬の凜烈たる寒氣の中 地球はその週暦を新たにするか。 われは尚悔いて恨みず 百度もまた昨日の彈劾を新たにせむ。 いかなれば虚無の時空に 新しき辨證の非有を知らんや。 わが感情は飢ゑて叫び わが生活は荒寥たる山野に住めり。 いかんぞ暦數の囘歸を知らむ 見よ! 人生は過失なり。 今日の思惟するものを斷絶して 百度もなほ昨日の悔恨を新たにせん。

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