枳殼
本文の表示
浪を劃りて磯濱に
乾ける沙は誰が置きし
へだつればこそ君が家に
枳殼の墻恨みしか
雨緑野に鳴り歇みて
皐月風なく日は蒸しぬ
垣根いといとしめやかに
けふ枳殼の花一重
一重に白き花あはれ
一瓣にこもる夢あはれ
身は卑しくて思ひのみ
繁きわれにはなど似たる
われや佇む夕まぐれ
嘆くと知れる君ならず
もとより門の枳殼の
花をし愛づる君ならず
あまりある血をいたづらに
青葉の下に冷さむや
一たび君がにほひある
こころの底に染めてこそ
ログインすると、お気に入り登録や選集への追加ができます。
ログインすると、この作品に自分だけに見えるメモを残せます。
枳殼の談話
疑問や連想、ちょっとした読み方などを気軽に話せます。
まだ投稿はありません。
枳殼に寄せられた作品
詩から生まれた翻案・イラストや、朗読・解説などの関連リンクを持ち寄れます。
まだ投稿はありません。
批評・感想 0
作品の表現や構成を検討し、根拠を示しながら評価・講評する場所です。
まだ批評・講評はありません。
ログインすると批評・講評を書けます。