君やわれや
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海に來て戀をおもへば
わが戀はみだるるうしほ
君にゆき君にむかへば
わが身たださみしきおもひ
わが情君がなさけに
ふたつもしくらべみるとき
いかでわが青沼の水
君が野のいづみに如かむ
南の花の香か
浪ひびく夢の小笛か
君はこれにほひの身なり
君はまたしらべのすがた
われはまた樹の間の小鳥
君が眼の空にかかれる
うるはしき瞳の星の
色すめるかげをぞたのむ
かくてわが命の甕に
濁汲むひくき流も
君が戀ほのほはげしき
海にこそ注ぎいでしか
君はまた常住のよろこび
緑なるつきせぬ廣野
その廣野君が狩くら
狩くらにわが身迷へり
わがなやみ君がよろこび
わが愁ひ君が琴のね
白銀の獵矢を君は
小男鹿の痛手ぞわれに
君が戀あまりに高く
黄昏も知らぬ光や
浮雲のかげにもあはれ
たふれゆくわが身およばじ
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