青い鳥
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せんだんの葉越しに、
青い鳥が鳴いた。
『たつた、ひとつ知つてるよ。』つて、
さもさもうれしさうに、かなしさうに。
日の光に顫へながら、
今日も今日も鳴いてゐる。
『棄兒の棄兒の TONKA JOHN
眞實のお母さんが、外にある。』
註 わが幼き時の恐ろしき疑問のひとつは、わが母は眞にわが母なりやといふにありき。ある人は汝は池のなかより生れたりと云ひ、ある人は紅き果の熟る木の枝に籠とともに下げられて泣きてゐたりしなど眞しやかに語りきかしぬ。小さき頭惱のこれが爲めに少なからず脅かされしこと今に忘れず。
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