春のめざめ

北原白秋

タグを編集・提案

作品の主題・モチーフなど、対象に固有の情報を登録してください。年代・形式・表記・文学運動などの共通分類は登録できません。会員タグの追加と、正式タグの削除は、5人の支持で自動反映されます。

ログインするとタグの追加・削除を提案できます。

JOHN, JOHN, TONKA JOHN, *油屋の JOHN, 酒屋の JOHN, 古問屋の JOHN, 我儘で派美好きな *YOKARAKA JOHN “SORI-BATTEN!” 南風が吹けば菜の花畑のあかるい空に、 眞赤な眞赤な朱のやうな *MEN が 大きな朱の凧が自家から揚る。 “SORI-BATTEN!” 麹室の長い冬のむしあつさ、 そのなかに黒い小猫を抱いて忍び込み、 皆して骨牌をひく、黄色い女王の感じ。 “SORI-BATTEN!” 女の子とも、飛んだり跳ねたり、遊びまはり、 今度は熱病のやうに讀み耽る、 ああ、ああ、舶來のリイダアの新らしい版畫の手觸り。 “SORI-BATTEN!” 夏の日が酒倉の冷たい白壁に照りつけ、 ちゆうまえんだに天鵞絨葵の咲く 六月が來た、くちなはが堀をはしる。 “SORI-BATTEN!” 秋のお祭がすみ、立つてゆく博多二〇加のあとから 戰のやうな酒つくりがはじまる、 金色の口あたりのよい日本酒。 “SORI-BATTEN!” TONKA JOHN の不思議な本能の世界が 魔法と、長崎と、和蘭陀の風景に 思ふさま張りつめる…………食慾が躍る。 “SORI-BATTEN!” 父上、母上、さうして小さい JOHN と *GONSYAN. 痛いほど香ひだす皮膚から、靈魂の恐怖から、 眞赤に光つて暮れる TONKA JOHN の十三歳。 “SORI-BATTEN!” “SORI-BATTEN!” 1. 油屋、酒屋、古問屋。油屋はわが家の屋號にて、そのむかし油を鬻ぎしというにもあらず。酒造のかたはら、舊くより魚類及※物の問屋を業としたるが故に古問屋と呼びならはしぬ。 2. Yokaraka John. 善良なる兒、柳河語。 3. 朱の Men. 朱色の人面の凧、その大きなるは直徑十尺を超ゆ。その他は概ね和風凧の菱形のものを用ゆ。 4. Gonshan. 良家の令孃。柳河語。

ログインすると、この作品に自分だけに見えるメモを残せます。

批評・感想 0

作品の表現や構成を検討し、根拠を示しながら評価・講評する場所です。

まだ批評・講評はありません。

春のめざめの談話

疑問や連想、ちょっとした読み方などを気軽に話せます。

まだ投稿はありません。

話題を投稿する

春のめざめに寄せられた作品

詩から生まれた翻案・イラストや、朗読・解説などの関連リンクを持ち寄れます。

まだ投稿はありません。

この詩に作品を寄せる