いさかひのあと

北原白秋

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紅いシヤツ着てたたずめる TONKA JOHN こそかなしけれ。 白鳳仙花のはなさける 夏の日なかにただひとり。 手にて觸ればそのたねは 莢をはぢきて飛び去りぬ。 毛蟲に針をつき刺せば 青い液出て地ににじむ。 源四郎爺は、目のうすき 魚かついでゆき過ぎぬ、 彼の禿げたる頭より われを笑へるものぞあれ。 憎き街かな、風の來て 合歡の木をば吹くときは、 さあれ、かなしく身をそそる。 君にそむきしわがこころ。

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