十月の都会風景
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十月、
大都会東京の午後一時二時、
日光がばかに白かつた、立体的で。
市民は高層なビルヂングの近景を、
いつもの通り右往左往してゐた、豆のやうに、
紅や青や紫や、パラソルの花、花、花、
自動車は疾駆した、旋廻した、昆虫の騒乱。
俺は空想した。ああ、この瞬間。
カーキ色の飛行船が爆発した、空の遥かで。
ぷすとただ光つて消えた点、――人、人、人。
十月、
誇張すると天を摩す屋上庭園の酒卓で
俺は古風な遠眼鏡を引伸ばしながら、
いつか失くした童心を探索してゐる。
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