唐子売

北原白秋

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南京小情 総角の唐子、唐子よ、 子を売ろよ、売ろよ、子を売ろ。   春の日は永や、のどかや、   ふれ売の大きな藺笠や。 黄の服の唐子、唐子よ、 かつがれて、籠にゆられて。   春の日は永や、のどかや、   前うしろ傾ぐになひや。 幼子よ、唐子、唐子よ、 まろき目を寄せて、集めて。   春の日は永や、のどかや、   売られゆく身とも知らずや。 総角の唐子、唐子よ、 物珍ら、街を眺めて。   春の日は永や、のどかや、   風吹けば絮の柳や。 選りどりよ、唐子、唐子よ、 子を売ろよ、売ろよ、子を売ろ。   春の日は永や、のどかや、   水の江の橋の眼鏡や。

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