鵲(『海豹と雲』収録・同題第1篇)
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唐画
鵲のつどへる見れば、
黒き羽や、尾白鵲。
車前草の花に粉はふき、
夏はゆく、野づかさの照り。
現なし、銀河の真昼、
流らふは霞のみかは。
うらがなし、おだやかながら、
こもらへり、風もそこここ。
老いやすし、この草深野、
鵲の幾羽居りとも。
揺れやすし、幾羽居りとも、
黄の、嘴の、そよろ化粧毛。
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