猫
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夏の日なかに青き猫
かろく擁けば手はかゆく、
毛の動げはわがこころ
感冒のここちに身も熱る。
魔法つかひか、金の眼の
ふかく息する恐ろしさ、
投げて落せばふうわりと、
汗の緑のただ光る。
かかる日なかにあるものの
見えぬけはひぞひそむなれ。
皮膚のすべてを耳にして
大麥の香になに狙ふ。
夏の日なかの青き猫
頬にすりつけて、美くしき、
ふかく、ゆかしく、おそろしき――
むしろ死ぬまで抱きしむる。
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