落葉松林の中

北原白秋

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柔かなは春さきの落葉松の山、 ややかすむ洩れ陽のすぢ、 渓あひの枯草、 鉱泉をあたたむる人が薪割り、 午すぎの煙筒の煙。 わたしは疲れて帰つて来る、 いささか歩き過ぎた、とも思ふ。 それでも雪の浅間はよかつた、 鷹の飛ぶのも。 柔かなは春さきの落葉松の山、 その金粉の靄。

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