艣を抜けよ
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はやも聴け、鐘鳴りぬ、わが子らよ、
御堂にははや夕の歌きこえ、
蝋の火もともるらし、艣を抜けよ。
もろもろの美果実籠に盛りて、
汝が鴿ら畑に下り、しらしらと
帰るらし夕づつのかげを見よ。
われらいま、空色の帆のやみに
新なる大海の香炉採り
籠に炷きぬ、ひるがへる魚を見よ。
さるほどに、跪き、ひとびとは
目見青き上人と夜に祷り、
捧げます御くるすの香にや酔ふ、
うらうらと咽ぶらし、歌をきけ。
われらまた祖先らが血によりて
洗礼がれし仮名文の御経にぞ
主よ永久に恵みあれ、われらも、と
鴿率つつ祷らまし、帆をしぼれ。
はやも聴け、鐘鳴りぬ、わが子らよ、
御堂にははや夕の歌きこえ、
蝋の火もくゆるらし、艣を抜けよ、
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