鑲工
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静やかに泣きつつあれば、
わがこころ鑲工なしぬものとなく、――
正方形の鑲工のその壁をしも見まもれば
そはものにぶき顔の面、
面のなかばを、やはらかき茎のうねりや、
あかあかと蔽ひ燃ゆめる罌粟のゆめ
そのかげに、
そのかげに、
盲ひたる白き眼ふたつ。
あはれその
白き眼ふたつ、
なにか見る、
夕ぐれのもののしじまに。
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