水銀の玉

北原白秋

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初冬の朝間、鏡をそつと反して、 緑ふくその上に水銀の玉を載すれば ちらちらとその玉のちろろめく、 指さきに觸るれば ちらちらとちぎれて せんなしや、ちろろめく、 捉へがたきその玉よ、小さき水銀の玉。 わかき日の、わかき日の、ちろろめく水銀の玉。

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