水禽

北原白秋

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さながらや、一片の 蓮華、浮舟。 息づかし、黄の嘴 尾に反りて、白き水禽。 楚楚として、うしろ向く 細首の、その長さ。 眼の聡さ、悩ましさ。 七八月、 後ざまの水掻や、 やや乱れて。 江の撓り、とどまらず、 また淀めば。 﨟たさよ、はてなさよ、 ああ、水禽。 紫よ、 雲は午。 くわうくわうと声は放て、 月に対つて。

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