煙草
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黄のほてり、夢のすががき、
さはあまきうれひの華よ。
ほのに汝を嗅ぎゆくここち、
QURACIO の酒もおよばじ。
いつはあれ、ものうき胸に
痛知るささやきながら、
わかき火のにほひにむせて
はばたきぬ、快楽のうたは。
そのうたを誰かは解かむ。
あえかなる罪のまぼろし、――
濃き華の褐に沁みゆく
愛欲の千々のうれひを。
向日葵の日に蒸すにほひ、
かはたれのかなしき怨言
ゆるやかにくゆりぬ、いまも
絶間なき火のささやきに。
かくてわがこころひねもす
傷むともなくてくゆりぬ、
あな、あはれ、汝が香の小鳥
そらいろのもやのつばさに。
四十年九月
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