若し

北原白秋

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炉の椅子に我ありとせよ、 また火あり熾れりと見よ。 棚の上の小さき自鳴鐘 鳩いでて三つと鳴かぬ間、 わが唇は汝がくちに、 頸まき、ただ火のもだえ、 また韈の焦ぐるも知らね、 さいへ、夏、我やはた、 火の気なき炉に椅子もなし、 人妻よ、安かれ、汝も。

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