雪と狩猟者

北原白秋

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呼んでゐた、雪は雪を、幽かに。 紫の空であつた――曇つた。 わたしはさがしてゐた。日の在処を、 日は円くぼやけてゐた、あどけなかつた。 わたしせつないわ、と、女が言つた。 こんなコルセット、子供のぢやなくつて。 僕も困るよ、こんな帽子は、 こんな玩具の猟銃で射てるものかい。 新しかつた、雪は雪と、匂つて、 ちかちかと、光つたり、消えたりして。 みんなまだ、ねんねえなのだ、立春の沼に、 鸛の雛の笑ふやうな声もするのだ。

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