北村透谷

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ゆふべの暉をさまりて  まづ暮れかゝる草陰に はつかに影を點せども  なほ身を愧づる景色あり 羽虫を逐ふて細川の  棧瀬をはしる若鮎が 靜まる頃やほたる火は  低く水邊をわたり行く 腐草に生を享けし身の  月の光に照されて もとの草にもかへらずに  たちまち空に歸りけり

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