てがるな緑化季

高祖保

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六月です ちちははよ 窓したの疎林で、郭公鳥が啼いてゐる。 夜間中学の副読本なんかの詩で よく邂逅ふ、―― CUCKOO といふ禽、 (あのこゑは いまや初夏のひかりを浴びる) わたしは截る 淡茶いろの竹針 それに 一円半の CUCKOO WALTZ を唄はせよう。 あの 葉緑素のかつぱつな軽井澤では へんに ひとは白つぽく 時間はかたむいて 明るい… (リルケが歌つたやうに) てがるな緑化季ですね ちちははよ はて わが胸の枝々で 郭公鳥が啼いてゐる。

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