詩諷

槇村浩

タグを編集・提案

作品の主題・モチーフなど、対象に固有の情報を登録してください。年代・形式・表記・文学運動などの共通分類は登録できません。会員タグの追加と、正式タグの削除は、5人の支持で自動反映されます。

ログインするとタグの追加・削除を提案できます。

「われ/\は諷射しよう!」 と詩人大江鉄麿は、幅広いこめかみを引きつけて吃りながら言った 「保留と伏字の泥沼で、編輯者が自分で自分の評判を悪くしたとき 犬の詩を書く代りに書かすことが、ジャーナリズムの紹介業者たちの仕事となっているとき われ/\がみんな真面目な吃りであることを強いられているとき われ/\は正確に、そして効果的に吃ろう! 刺すことは、敵の一卒を倒すだろう だが散兵壕はいま大量屠殺のまっさいちゅうだ われ/\が射程を拡大しなければ、何によってわれ/\の立遅れを克服することが出来るだろう 射ることは敵の全線を乱すだろう たとえ一卒を倒さずとも、全隊を乱せばわれ/\の任務は終るのではないか 詩は単独ではかつて何者をも倒しえなかった―――また永久に倒しえぬだろう。」 詩人大江鉄麿は、労働で上皮だけ油ぎった額を句切りごとに昂奮に吃らせ、ヴェードヌイのようにおどけてみせながら言った 「諷刺の代りに、われ/\は諷射しようではないか!」 (十四行詩) ―一九三五・八・三一―

ログインすると、この作品に自分だけに見えるメモを残せます。

批評・感想 0

作品から読み取ったことや、自分の中に生まれた感覚をまとまった文章で残す場所です。

まだ解釈・感想はありません。

詩諷の談話

疑問や連想、ちょっとした読み方などを気軽に話せます。

まだ投稿はありません。

話題を投稿する

詩諷に寄せられた作品

詩から生まれた翻案・イラストや、朗読・解説などの関連リンクを持ち寄れます。

まだ投稿はありません。

この詩に作品を寄せる