雨の歌
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靜かなる心の上に
やはらかに落つるひびき
雨の音こそはなつかしけれ.
つくづくと聽き入れば
雨のひびき
そはさながら白き額寄せかけ
はづかしき彼の女の泣くに似たり。
また幽かなる時
破れゆく悲しみ、
新にふりそそぐ時
溺るるうれひ。
われ、 いとも戀しき園をあゆみ
ある日夢みし綠の木かげよ、
美しき薔薇はなやみ、
徑は廢れ、
脆き涙にみちて
階段はくづされたり。
わが白き、 若き、 雨のひびきよ、
いたましく希望は濡れ
かがやきは彼處に埋れぬ!
あ〓、 さらにもまたふり濺ぐ憂のしらべ
ききをれば切にも戀し、
夢のごと心の上に
泣き沈む夜の雨を····
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