一〇〇五〔鈍い月あかりの雪の上に〕

宮沢賢治

タグを編集・提案

作品の主題・モチーフなど、対象に固有の情報を登録してください。年代・形式・表記・文学運動などの共通分類は登録できません。会員タグの追加と、正式タグの削除は、5人の支持で自動反映されます。

ログインするとタグの追加・削除を提案できます。

一九二七、三、一五、 鈍い月あかりの雪の上に 松並の影がひろがってゐる ひるなら碧く いまも螺鈿のモザイク風した影である こんな巨きな松の枝さへ落ちてゐる このごろのあの雨雪で折れたのだ そこはたしかに畑の雪が溶けてゐる 玉葱と ペントステモン なにかふしぎなからくさ模様が 苗床いちめんついてゐる 川が鼠いろのそらと同じで 音なく南へ滑って行けば あゝ その東は縮れた風や五輪峠や 泣きだしたいやうな甘ったるい雲だ   松は昆布とアルコール   まだらな草地はねむさを噴く 早池峰はもやの向ふにねむり ずうっとみなかみの すきとほって暗い風のなかを 川千鳥が啼いて溯ってゐる 町の偏光の方では犬の声 風がいまつめたいアイアンビックにかはる

ログインすると、この作品に自分だけに見えるメモを残せます。

批評・感想 0

作品の表現や構成を検討し、根拠を示しながら評価・講評する場所です。

まだ批評・講評はありません。

一〇〇五〔鈍い月あかりの雪の上に〕の談話

疑問や連想、ちょっとした読み方などを気軽に話せます。

まだ投稿はありません。

話題を投稿する

一〇〇五〔鈍い月あかりの雪の上に〕に寄せられた作品

詩から生まれた翻案・イラストや、朗読・解説などの関連リンクを持ち寄れます。

まだ投稿はありません。

この詩に作品を寄せる