一〇四七〔川が南の風に逆って流れてゐるので〕

宮沢賢治

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一九二七、四、二五、 川が南の風に逆って流れてゐるので そのいろも紋もあやしく踊ってゐる   ……塩を食べ水をのみ     塩を食べ水をのみ…… わづかな積雲が崩れて赭くなり 山地で少しの雨を降らせれば その中でぼんやりかすむ早池峰の雪の稜   ……そのときにもしも     トラクターの     一つの螺旋が落ちたなら     清教徒たちがみんないっしょに祈るであらう…… 楊みなめぐみ 野ばらの蔓一斉にゆすれるなかを ぼろぼろの暗いカーテンが 次から次とその南から飛んでくる

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