朝の小雀女
本文の表示
山遠くめぐりきて
朝ごとに來て鳴け小雀
雲破れ
日赤く
露しとど
落葉朽つ香のみほのかに
艸の實の紅きこの庭
この庭に來て鳴け小雀
破風をもる煙かすかに
水を汲む音はをりふし
この庵に人は住めども
日もすがら窓をとざせり
秋も去り冬の朝は
弊衣領寒く
隙間風こころに透り
また方外に遊ぶに倦んず
折からや
いばらの垣に
百日紅枯れし小枝に
藤棚に
松のしづ枝に
來て鳴け小雀
來て鳴け小雀
曇りなき水晶の珠二つ
相寄りてふれあふごとき
そのこゑのすずしさをもて
いざさらば
たへがたき人の世の寒酸
ことさらにひややかに
われらが骨に入らしめよ
朝の小雀女
ログインすると、お気に入り登録や選集への追加ができます。
ログインすると、この作品に自分だけに見えるメモを残せます。
朝の小雀女の談話
疑問や連想、ちょっとした読み方などを気軽に話せます。
まだ投稿はありません。
朝の小雀女に寄せられた作品
詩から生まれた翻案・イラストや、朗読・解説などの関連リンクを持ち寄れます。
まだ投稿はありません。
批評・感想 0
作品から読み取ったことや、自分の中に生まれた感覚をまとまった文章で残す場所です。
まだ解釈・感想はありません。
ログインすると解釈・感想を書けます。