自畫像
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ここに會した
翼ある空のルンペン
僕は無料宿泊所だ
天使がくる 梟がやつてくる
僕は君らに切符をあげる
君らは眠るがいい
朝の子たち
夜の子たち
君らみな
空腹のハンモックに搖られて
★
太陽の下 水の上
煙の頸環を風にくれて
僕は川波を蹴つて進む
僕はポンポン蒸氣だ
二錢銅貨よりも古ぼけた
僕は一錢蒸氣だ
人は橋に立つて
僕を眺めて微笑する
輪を描いて
僕がしなをつくつて見せるから
搖れる川波
寄る年波
けれども僕は快活だ
このエンジンはまだ𢌞る
その感情をすて給へ
橋下の僕を憐れむな
★
蝶がくる
春の日に
一人の男が息絶える
いま身まかると知りながら
一つの詩が こときれる
窓を見ながら
その窓に蝶がきて
舞ひ舞ふ 晝
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