梶井君
本文の表示
なにがしの書物を持ちて
君を訪ふ 慣ひなりしを
花をもて
訪ふ
垂乳根の
君の母とし語へど
この秋の日に
君はあらなく
すずろかに
鐘うち鳴らし しまらくは
君のみ靈に
香をまつらむ
病いゆと
昔淋しき旅をせし
山の小徑を
夢に見しかな
やうやくに
岫をめぐりて
海を見る この街道に
憩ふ巡禮
蝶一つ
二つ三ついま下りゆく
溪間に見ゆる
菊畠かな
伊太利の
水兵たちが街をゆく
紺のズボンに
照る秋陽かな
機關車の
車輪の轂に 梨の芯
なげつけてみし
鄙驛の晝
ログインすると、お気に入り登録や選集への追加ができます。
ログインすると、この作品に自分だけに見えるメモを残せます。
梶井君の談話
疑問や連想、ちょっとした読み方などを気軽に話せます。
まだ投稿はありません。
梶井君に寄せられた作品
詩から生まれた翻案・イラストや、朗読・解説などの関連リンクを持ち寄れます。
まだ投稿はありません。
批評・感想 0
作品から読み取ったことや、自分の中に生まれた感覚をまとまった文章で残す場所です。
まだ解釈・感想はありません。
ログインすると解釈・感想を書けます。