金星
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海のやうな夕べの空に
耳鳴りほどの羽音をたてる
金の蜜蜂……
谿の向ふ
向ひの山の
疎林の上に休んでゐる 金星
やがて彼女は尾根に隱れる
私は石の上に登る
しばしの間彼女は見える
やがて彼女は尾根に隱れる
私は丘の上に立つ
しばしの間彼女は見える
彼女は隱れる 彼女は沈む
彼女は沈む 彼女は去る
地が歪む 山が傾く……
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