牛ぐるま
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山は湖畔に眠つてゐる
雲は一ひら 風もない
まつむし草のむらさきに
つくつく法師の遠い歌
今ここに うつけたる
わが心ふと愕かんとす
何ならむこは……
三十年來一哀愁
わがありなしのすぎこしを
もののすがたに象どりて
牛ぐるま
秋のひなたを軋りゆく
山はしづかに眠つてゐる
雲は生れ 雲は死し
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