かげなきもの
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きのふもけふも
ふいるむの女わすれがたく
わがをさなきこころ叱りつつも
藍いろのかげさす
おぐらき小屋をたづねたり。
消えてかげなきものを
わが何をか求めんとするものか。
まことわが妻もまたかかる
とつくにの女を求むるに
いつしかとがめずはなりぬ。
とつくにの女なるために
そのこころ安きにやあらん。
消えてかげなきものゆゑ
華やかなるものを慕ふ人間の心に
なにとて咎あるべき。
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