室生犀星

タグを編集・提案

作品の主題・モチーフなど、対象に固有の情報を登録してください。年代・形式・表記・文学運動などの共通分類は登録できません。会員タグの追加と、正式タグの削除は、5人の支持で自動反映されます。

ログインするとタグの追加・削除を提案できます。

柿がまた一つぽたりと落ちた 楽しみにしてゐたのが毎朝かうやつて をしげもなく時には二つも三つも落ちる しまひには一つ残さずに みんなくされて落ちてしまふかも分らない さうなると楽しみはなくなる 晩など枕もとにひびいて 陰気な音を立てて落ちる。 また落ちましたね あんなに落ちてしまつて どれだけも枝に残りませんね さう女も気にかけて言ふのだ だがああして毎日落ちるものを 切角のものだがどうにもならない。 柿といふものは妙に重い頭のやうな ぽたりと音を立てておちるものだ。 見たまへあんなに累累としてゐた星族が もういまでは頂の方に三つ四つしかない せつかくのものを あんなに女らが実つて照るのを待つたものを! しかし柿自身だつてどうにもならないらしい ましておれなぞそばへ寄つて惜んでも さてそれもどうにもならないことだ。

ログインすると、この作品に自分だけに見えるメモを残せます。

批評・感想 0

作品の表現や構成を検討し、根拠を示しながら評価・講評する場所です。

まだ批評・講評はありません。

柿の談話

疑問や連想、ちょっとした読み方などを気軽に話せます。

まだ投稿はありません。

話題を投稿する

柿に寄せられた作品

詩から生まれた翻案・イラストや、朗読・解説などの関連リンクを持ち寄れます。

まだ投稿はありません。

この詩に作品を寄せる