空中に
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われ文章をつづらんにもの懶く
あぢはひ悲しければ
けふもヒツポドロムを見にきたりつ、
そのなかに空わたりする
マテニと云へる露西亜のをんなのありき、
肥えたるからだに肌衣を着け
露き出しの手と足とをもて
おのれ空中を泳ぎまはり
せん方もなく危なげに悲しくぞ見ゆ。
げにわが文章もかく
いのちがけならんには
こころ栄えんものを
などて溜息しつつわれの眺むる。
空わたりするとき
そのからだ空にかかりてありき、
人のからだ空に見ゆるときの
なんぞ美しく柔かき
その足するどく反りかへり悲しくぞ見ゆ、
佗びしくぞ見ゆ。
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