むじな
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机の前にどす黒く
むじなのやうに坐つて書いてゐると
座敷の隅の方にもも一人坐つて書いてゐる
私のやうにむじなのやうなやつが
机にかがみこんで
唇を閉ぢて息をつめるやうに
こつこつ彫るやうにかいてゐる
實際、私とおなじいやつが
私の方へ向いて
私がうごけば
そいつが動き
ため息すれば
そいつもああとやるのだ
私はいつもそいつを感じたとき
誰にするともなく
ひとりでにたりとやる
そいつも煤のやうに微笑する
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