あばずれ女の亭主が歌つた
本文の表示
おまへはおれを愛してる、一度とて
おれを憎んだためしはない。
おれもおまへを愛してる。前世から
さだまつていることのやう。
そして二人の魂は、不識に温和に愛し合ふ
もう長年の習慣だ。
それなのにまた二人には、
ひどく浮気な心があつて、
いちばん自然な愛の気持を、
時にうるさく思ふのだ。
佳い香水のかをりより、
病院の、あはい匂ひに慕ひよる。
そこでいちばん親しい二人が、
時にいちばん憎みあふ。
そしてあとでは得態の知れない
悔の気持に浸るのだ。
あゝ、二人には浮気があつて、
それが真実を見えなくしちまふ。
佳い香水のかをりより、
病院の、あはい匂ひに慕ひよる。
ログインすると、お気に入り登録や選集への追加ができます。
ログインすると、この作品に自分だけに見えるメモを残せます。
あばずれ女の亭主が歌つたの談話
疑問や連想、ちょっとした読み方などを気軽に話せます。
まだ投稿はありません。
あばずれ女の亭主が歌つたに寄せられた作品
詩から生まれた翻案・イラストや、朗読・解説などの関連リンクを持ち寄れます。
まだ投稿はありません。
批評・感想 0
作品の表現や構成を検討し、根拠を示しながら評価・講評する場所です。
まだ批評・講評はありません。
ログインすると批評・講評を書けます。