無神の馬

小熊秀雄

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私の虚無は 悔恨の苺を籠に盛つてゐる 私は喰べながら笑ひ泣き悲しみ怒り 朝日が昇るとけろりとしてゐた 愛するものは貝殻のやうに 脊中にしがみついて離れない 愛は永遠の喜ばしい重荷だ 街に放された馬 ああ それは私の無神の馬だ 毛皮は疲労して醜く密生し 光のない草地に平気で立つてゐる。

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