ねんねの唄

小熊秀雄

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癈兵は醜い片足のきずぐちを見せ 場末のやせた女はぼてれんの腹をつきだし 囚人は鎖をがちやがちやならし 病んだ男はくぼんだ眼をひからせて みんな……みんな……みんなで 街を歩いてくれ あの高塀のめぐりをぐるぐるめぐり お金もちの旦那様や奥様がよつくねむられるやうに 死と、貧乏と、あきらめのねんねの唄を歌つてやれ

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