幽閑

佐藤惣之助

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女達があちこちで 水のほとりの木の間や葉莖の影にひたつて 青い豆の莢をもいだりこぼしたりする時 品のよいまつ白な鷺の群れが わびしげなる松の山邊をとぶとき しめりふかい村村の大きい眺めにひたり 私はうすい煙草の煙りを ほう/\とそこらの木陰にこめながら 用もない午後の照る日をさけて 一つの思ひを風にちらし、水にうつし はるかなる星座をわたつてくる 明星色の新鮮なかがやきを 口笛にうつして靜かにあゆむ。

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