千家元麿

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母親の乳の張つて痛んで來る時 小供の腹は餓ゑて來る。 與ふる者と與へられる者は、 一つとなつてしつかりときつく抱き合ふ。 乳はひとりでに滿ち溢れ出る 赤ん坊はむせかへつて怒る、 母親はどうする事も出來ないで氣を揉むが、乳は出過ぎる。 遠慮なく響いて出る 充ち滿ちて出過ぎる苦しさ。 與ふる者の苦るしさ。 赤ん坊は母親と苦るしんだ上句、 自然に響いて來るのをごくり/\と呑む。

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