君こそは遠音に響く
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君こそは遠音に響く
入相の鐘にありけれ
幽かなる聲を辿りて
われは行く盲目のごとし
君ゆゑにわれは休まず
君ゆゑにわれは仆れず
嗚呼われは君に引かれて
暗き世をわづかに搜る
たゞ知るは沈む春日の
目にうつる天のひらめき
なつかしき聲するかたに
花深き夕を思ふ
吾足は傷つき痛み
吾胸は溢れ亂れぬ
君なくば人の命に
われのみや獨ならまし
あな哀し戀の暗には
君もまた同じ盲目か
手引せよ盲目の身には
盲目こそうれしかりけれ
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