薄田泣菫

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燃えつや、黄櫨の乾反葉に、また橡の 爆實の殼に。――今ははた、 鈍色被衣身ぞたゆげに、 苅野に凭ひ、隱り沼の水澁に浸り、 伏木に添ひて火移りの昨日を夢み、 冷かの今に涙ぐみ、 もの倦がほにたゆたひつ、迷ひつ、軈て 木の上枝より細高に、い行くか烟、 ありなし雲とたゞよひて、 天のこころに溶け入りぬ。

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