もぐらもち

薄田泣菫

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新嘗まつりほどちかき 霜ふり月の朝まだき、 乾反葉しらむ籬根に 骸こそ見つれ鼹鼠。 もとより闇の私生兒の 窖に隱れてあるべきを、 新墾小路うがちきて、 見しは光か、やがて死か。 今はの一目くらやみの 八百日を夢になぞへしや、 さても瞬き、――大慈悲の 龕の御かげを見隱しに。 げにや死こそは波羅蜜の 岸の夜あけの初びかり、 ひかりなればぞ闇住の 身にしも望み、――はた恐れ。

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